かなり前に四川料理屋「香辣妹子」で食事会があったとき見つけた中華屋だった。朽ち果てそうな外観、入るのにしばらくのあいだ戸惑っていた。
ある日勇気を出して突入。4人席3卓、中央に8人席1卓、そこに6人ほどのご隠居たちが昼間から酒盛りで賑わっていた。こりゃいい雰囲気だ。入って良かった。
「ラーメンとカレーライスください」
女将さんが調理場で、その息子と思しき方がフロアーを担当していた。なにやらご隠居たちは健康診断の数値を肴に盛り上がっている。お年寄りになるとそんな話題に花が咲くものだ。
「お待ちどうさま」
何故かシメジ炒めのお通し。
ラーメンはバラチャーシューにワカメ。4分の1の茹で玉子、たっぷりのネギ、アクセントのナルトだ。
スープはちょい濃い口でビシっとした醤油味。
中細のやや縮れ麺はプルンとして、いつまでもコシ感じる食感だ。
チャーシューはしっかりと下味が入り旨いね。
カレーライスは具だくさん。ちょい濃い口でしっかりとした旨味を感じる。家庭カレーの延長線上の味わいで、これはカレールーで仕上げているようだ。
ここは酒を飲みに来たいな。次回は餃子とソース焼きそばにしようか。
〈店舗データ〉
【住所】東京都北区滝野川5-16-5 電話03-3916-6222
【営業】10時~21時
【休日】日
【アクセス】都営三田線「西巣鴨駅」A2出口から徒歩5分 都営三田線「新板橋駅」A1出口から徒歩6分
コロナで開店時間が遅くなりましたが、以前は朝からご機嫌なご隠居の集会が始まっていました。代替わりして料理が一新ですね。この通りの先にある砂場は虎門ののれん分けです。自家製麺、鰹節も当日分を店で削っています。45年間値段変わらずです。香辣妹子の並びにある亀鶴食堂は前身が中華です。スープがとても丁寧に取られてます。
森よしご存じだったんですね。裏の亀鶴食堂はたまに寄ります。砂場はまだ行ったことがないので今度挑戦します。
住まいが近くなものでして。滝野川は旧中仙道沿いが栄えていて、その脇道にも商店街がたくさんあり、古くから続くお店がいまでも残っています。
森よしさん、以前は入り口横のガラスケースにかたやき用の揚げ麺を展示販売していましたが、数年前からなくなっていたのですが。本記事を拝読して代替わりをしたのだなとわかりました。