神田で飲み会をしようと誘われたので「葡萄舎」を提案した。早めに着いてしまい小一時間ほど神田界隈をプラプラ。19時集合だが、30分前に葡萄舎を訪れる。「おお小野久しぶりだな、元気でやってるの」
「ええなんとか」
3年半ぶりの訪問かな。サラリーマンの団体客が1組、すでに盛り上がっていた。
マスターのケンさん元気で何より。夜一緒に働いていたお姉さんは体を壊してリタイヤしてしまったそうだ。
「3年前にカミさんが亡くなってさ」
「そうだったんですか。大変でしたね」
神田カレーグランプリ主催の中俣さん。
カレー細胞の松さん。板橋経済新聞の塚原さんと合流してカンパイ。
松さんが「キッチン南海」とタイカレー屋「メーヤウ」の裏話が面白かった。
お通しはトマトとキャベツのサラダ。レンコンとコンニャクの煮物。
おまかせの「刺し盛り」、「さつま揚げ」。
「ソーセージ」をつまみに盛り上がる。
ケンさんの奥さんが他界され、しばらくして一か月休みをとってインド各地を放浪したそうだ。
途中、イモ焼酎「天地水楽」のロックと日本酒に切り替える。
「インドに行くのは40年ぶりかな。もう野良牛がいなくなっててビックリしたよ。それもチャイが1杯10~20ルピーだぜ、物価が上がったっていうか、すっかり変っちゃってさ、物乞いも見かけないんだよ。むかし通ってた食堂のカレーがどこもダメになっちゃってさ、コルカタの汚ね~食堂の砂肝カレーが一番旨かったな」
途中、ヒンドゥー教の聖地ベナレスのガンジス川で、奥さんの遺骨を散骨したらしい。ケンさんらしい計らいだ。
そしてパクチー餃子、一口サイズでこれも美味しい。
〆は葡萄舎名物のカレーの盛り合わせ。左がナスとトマトのカレー。中央がキャベツのポリヤル。豆と鶏ひき肉カレー。
これをチャパティでいただく、相変わらず旨い。
ケンさん1人で大変そうだけど、また仲間を連れて飲みに来なくちゃな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都千代田区鍛冶町1-3-10MJ神田ビル5階 電話03-3254-0637
【営業】月・土17時 ~23時 火~金11時30分~13時30分 17時 ~23時
【休日】日
【アクセス】JR山手線・中央線「神田駅」南口から徒歩2分