神保町、水道橋界隈で働いている人々にはお馴染みの中華屋。モヤシたっぷりのモヤシラーメン、シットリとしたボリュームの各種チャーハン、餡かけ丼、炒め物など、ほどほどにどれもいい味わいだ。
半年に1回ほどの割合でこの店に来るけど、最近は「カレーライス」ばかり注文している。メニューには掲載されていなくて、
「カレーください」と店員にオーダーすると、
「麺とご飯どちらで」と聞かれるので、当然ご飯と返答。
注文を受けると鍋と五徳がぶつかり合う軽快な響きが店内にこだまする。
ご覧の「カレーライス」780円は、たっぷりの豚肉と玉ねぎ、一口頬張ると、
「ああ、旨め~」
熱々で玉ねぎの歯触りよく、豚肉はシットリ。ほどよくスパイシーで塩加減ドンピシャ、旨味充実。ちょい作りは荒いけど、これはこれでいい。味わいは六本木の「香妃園」、乃木坂の「珉珉」と似た味わいだけど、北京亭の方がワイルド感がある。
この日「餃子」540円も注文、これといって特筆するものはなく、餡の下味が薄いので、ラー油酢醤油でいただくのがいいね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都千代田区西神田2–1–11 電話03–3261–4116
【営業】11時~23時
【休日】日
【アクセス】JR総武線「水道橋駅」東口から徒歩3分 都営三田線神保町駅A4出口から徒歩4分
40年近く前の大学時代、この店の箸袋に
「東シナ海は差別語です。東中国海と正しく呼びましょう」
と書いてあって、東京には凄い中華屋があるな~とびっくり。
現在の店内は政治的な主張の掲示はなくなっちゃいましたね。
ボクも40年近くこの界隈に関わりがありますが、共栄堂ばかりで、その頃の北京亭は知りませんでした。いい話ですね。