田端駅北口から不忍通りの動坂下交差点へつながる途中右手に、中華屋「新三陽」がある。この店の先にある「動坂食堂」へ寄るたびに気になっていた店だが、いつも行列をしているので敬遠していた。
ある日意を決してその行列に並んだ。15分ほどで店内へ。L字のカウンター8席に4人テーブルが2卓。
家族経営のようで、ご老体のご主人がすべての料理を賄っていた。こりゃ大変だな。
ラーメンと餃子と決めていたが、焼売は珍しいのでオーダーした。客層は地元のご隠居が多く、その他は労働者とサラリーマンといった感じ。
ラーメンは小松菜に細いメンマ、海苔とチャーシュー。
醤油スープはスッキリとして軽やかな旨味。
クチナシで彩色されたような黄身がかったストレートの細麺は、パツンとした食感で心地よい。
肩ロースのチャーシューは、肉の旨味が感じられる柔らかな仕上がり。コショウをちょい振りかけるとビシっとさらに美味しいラーメンに変貌する。
焼売は肉がびっしりと詰まりしっかりとした歯触り。下味は軽く入っているが、辛子醤油がいいね。
ここは麺類のメニューがほとんどで、その他は炒飯と丼物が各種ある。珍しく炒め物の定食類は日替わりのランチだけ。次回は中華丼と餃子かな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都北区田端2-1-18 電話03-3823-0434
【営業】11時30分〜14時 17時30分〜20時 木11時30分〜14時
【休日】水
【アクセス】JR山手線・京浜東北線「田端駅」北口から徒歩約10分