湯島「江知勝」たまには「すき焼き」、老舗の味わいに舌鼓


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湯島切通し、すき焼き専門の名店「江知勝」をご存じだろうか。この店、元々はお米の商いが前身だったそうだが、商才にたけた初代店主、越後谷勝治郎が「肉は儲かるらしい」という噂を耳にし、肉の卸業に転身。その後、「どうせなら肉を食べさせる店にしよう」、ということで明治4年にこの店を開業したそうだ。店名の由来は、その越後谷勝治郎から「越勝」と命名され、後に「江知勝」に改名されたという。

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お茶の水や本郷、湯島界隈で、

「すき焼きで、ちょっと一杯どうですか?」

という時は、誰もが決まって「江知勝」へ繰り出すのだ。

湯島天神へつながる春日通りに面した店構えは、歴史に彩られた重厚な造り。格子戸から石畳のアプローチを抜けて玄関へ。下足を預けて店内へ趣けば、正面に池のある中庭が見渡せる。そこにノラ猫の姿、

「彼らもお客様です。ご飯をあげないと、池の鯉が狙われてしまうんですよ」

と笑顔の6代目主人、海津勝哉氏。個室は17部屋、80名ほどの会合に対応できるそうである。

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牛肉はすべてA5ランクの和牛で、「すき焼き」で6480円~16200円のコース。「しゃぶしゃぶ」は9720円~10800円となっている。どれも前菜、お造り、焼き物に、ご飯と香の物がつく。

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鮮やかな霜降りの和牛、定番のシラタキ、焼き豆腐、春菊など、ちょいと甘辛い割り下でグツグツと煮て、溶き卵にちょいと浸していただけば、

「ああ、日本人に生まれた良かった……」

と実感させられるはず。

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客層は近隣の大学や病院関係、大手町界隈の会社関係の接待にも利用されるそうだ。また異国人の客も多く、風情のある中庭を望みながら和牛に舌鼓を打ち、正真正銘の和の味わいに、誰もが目を丸くして感喜するそうだ。

店舗データ〉

【住所】東京都文京区湯島23123 電話0358685410

【営業】17時~21時30分

【休日】日・祝・8月の土曜

【アクセス】地下鉄千代田線「湯島駅」から徒歩4分


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