飲み友のミラちゃんが、恵比寿や湯島のBARを間借りしてリーディングを行っている話をよく聞かされていた。この日夕方に日暮里で打ち合わせを終えた。湯島で彼女のリーディングがあるとのことで、一度受けてみようと思いその足で現地へ。早めに着いたので「岩手屋支店」の暖簾をくぐる。
本店もあるのだが、ボクはこの支店の方が性に合っている。久しぶりに訪れるといつもの気の優しい大将は健在だった。客層は相変わらずご隠居風情が多い。
「ピールください」
「銘柄色々ありますけど」
「サッポロの赤星で」
お通しは大根煮の餡かけ。
フキの煮物をオーダー。
「あれ南部せんべいのチョコがあるな…」
ボクの知っている南部せんべいチョコは八戸の「チョコQ助」だけど、ここに置いてあるのは「となりのちよこちゃん」。岩手県二戸の巌手屋の商品のようだ。前から気になっていたのでオーダーした。これがいいつまみになる。南部せんべいの淡泊で塩気の効いた味わいにチョコが少々コーティングされ甘味のコントラストがいい。
途中七福神純米辛口の燗酒に切り替え、40分ほどいて店を後にする。
そしてお目当ての「BAR ROOK」へ。オーセンティックなBARでマスターが実に感じのいい人。気に入ってしまった。シーバースリーガルのハイボールをオーダーした。
「久しぶり」
とミラちゃん(ミラパラメータ)。さっそくテーブル席でリーディングの始まり。いつも飲んでいるミラちゃんとは別人にメタモルフォーゼ。タロットを並べながら彼女のブレインに何かが降りてきた。果たして的確で凄くいいアドバイスをもらった。
予知能力があると仮定して、占筮(せんぜい)やリーディングは、筮竹(ぜいちく)やタロットカードを異次元へ導く一つの道具として用い媒介し、異質な能力を持った人のみに何かの力がその人に憑依し、言葉となって現れるものだと思っている。
途中、隣のテーブルにサラリーマンの男女3人入店。ちょっと恥ずかしくなってしまったけど、ボクが終わると早速その客の男女が彼女のリーディングを受けていた。
BARの薄暗い空間はリーディングに最適な場所ではないかな。大昔、原宿にあった魔女部屋のようなオフィスで、マリーオリギンさんに観てもらったことがあったな。そんなことを思い出した。ミラちゃんのリーディングはこの店のほか恵比寿の「セイリンシューズ」でも行っている。
〈店舗データ〉岩手屋支店
【住所】東京都文京区湯島3-37-9 電話03-3831-9317
【営業】16時~22時 土16時~21時
【休日】日・祝
【アクセス】東京メトロ千代田線「湯島駅」4番出口から徒歩3分
〈店舗データ〉BAR ROOK
【住所】東京都文京区湯島3-39-3 電話03-6803-2295
【営業】18時~翌1時過ぎ
【休日】日・祝
【アクセス】東京メトロ千代田線「湯島駅」3番出口から徒歩1分