※これ旧店舗の外観。
※今はご覧のとおり様変わり。(石松のH.P.から拝借加工しました)
遠州鉄道「小松駅」から徒歩14分、浜松餃子の名店「石松」がある。タクシーで行ったほうがいいね。
「戦後、浜松駅周辺に屋台がたくさん並んでいたんですが、父もそこでお酒と一緒に、焼き鳥やホルモンなどのつまみで商売をやってたんですよ。その頃、中国から引き上げてきた屋台仲間から、餃子を教わったのが始まりですね」
と語るのは、昭和29年創業の「石松」の二代目のご主人、大隈誠氏。
「屋台の頃から鉄鍋で丸く一人前焼き上げるんですが、皿に盛ると真ん中に空きができてしまって、どうも寂しいので、モヤシをのせたのが始まりですね」
先代が色々な野菜で試したが、モヤシが一番しっくりおさまったそうなのだ。
浜松餃子に共通するもう一つの特徴はつけダレだ。石松オリジナルのつけダレは、醤油、酢、味醂、砂糖が添加されていて、どこかチヂミのタレのどこか似ている、その理由は定かじゃないらしい。
浜松餃子はどこもキャベツを大量に練りこんでいるので、当然、冬場の葉野菜は旬じゃない。「石松」の主人も、冬場のキャベツはあまり芳しくないと語ってくれた。
この美しいフォルム。餡はキャベツ7に豚挽き肉が3の割合。ニンニク少々、ゴマ油に、全卵を練入れている、これが「石松」の秘密。パリっとした薄皮の餃子をパクリとやれば、キャベツ本来の微かな甘味、僅かな肉の旨味が見え隠れする味わいにウットリさせられる。合間にいただくシャキシャキのモヤシ、これがまた実に心地いいのだ。
お勧めは「石松の餃子定食」で、小で10個840円、中で15個1102円、大で20個1365円と3通り、胃袋のサイズに合わせてチョイス。お土産もある。
昔はすべて手作業だったが、平日200人前、土日で400人前をさばくため、体がもたず機械を導入。見学させてもらったけど、面白いように餃子を綺麗に作り上げてゆくのには、目を見張った。
ちなみに浜松駅にも2016年に支店がオープンしている。