都電荒川線、雑司が谷駅へ抜ける「東通り」は、新旧の飲食他店が犇めいている。洋風居酒屋「トリトンダイニング」、インドネパール料理の「トムボーイ」、イタ飯「ラシーヌ」、寿司屋「武蔵」など。
中華の「春駒」に行くがやっていない。最近休みがちなのだ。
「そうだ『幸楽』に行ってみるか…」
東通りの角に面した古い中華屋で、ここも美味しかった記憶。10数年ぶりかな。
店内はカウンター4人席、2人テーブル1卓に4人テーブルが2卓。ご夫婦で切り盛りされている。
「カレーライスと餃子ください」
餃子430円は餡がシットリ、大き目にカットされて野菜がトロっとして肉といい具合に融合して実に旨い。
カレーライス630円はトロっと滑らか、微かな酸味と軽やかな旨味、塩気がしっかりしていてメチャメチャ旨い。
突出したものは一切ないんだけど、毎日食べてもまったく飽きの来ない味わいでこれはよく出来ている。
「こんなに美味しかったんだ…」
後日、池袋に野暮用があり再び幸楽へ。ラーメンを確認してみたかったので、本来のラーメンの味を損なわない、ちょい贅沢なチャーシューワンタン麺730円をオーダー。
焼き豚は脂身がそぎ落とされているのでややパサつくが、ほどよく下味が入りいいね。
スープは中華屋伝統の清湯は軽やかな旨味で、醤油のエッジが立っている。
ストレートの細麺はやや硬質な歯触りながら滑らか、若干の低加水だと思う。
僅かな肉の餡のワンタンはたっぷりで、チュルチュルで舌触りがいな。これも毎日食える。
ここの主人の腕は確かだね。次は炒め物だな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区南池袋2–14–1 電話03–3989–1398
【営業】11時30分〜14時 17時〜21時30分
【休日】日
【アクセス】JR各線・私鉄各線・地下鉄各線「池袋駅」東口から徒歩6分