池袋北口界隈はすでにリトルチャイナと化している。その一角の「大和産業ビル」4階は「友誼食府」という中国食材店とフードコートとなっている。
この場所を知ったのは、音楽、エスニック料理評論家の故中村直也さんに連れてこられたのがきっかけだった。最近は豆板醤や豆豉醤などを仕入れる時に寄るが、ここのフードコートがずっと気になっていた。
エレベーターを降りるとまるで中国。左手が中国食材店。右手から奥がフードコートとなっている。
肉マンや饅頭専門店「友誼早餐」から始まり、この隣に一度行ったことのある板橋に本店のある「老四川味香辣妹子」。腸詰などの専門店「滷味料理店」。台湾料理店「匯豐齋」。このビルのすぐそばにある第二西池ビルの6階に本店のある大連海鮮料理店「三宝粥店」、ここも本店で朝方お粥を食べたことがあった店だ。そして上海料理「大沪邨」と6店舗が連なっている。
この日は友人と2人。本店に入ったことのある「老四川味香辣妹子」と「三宝粥店」は外して、メニューを吟味する。
果たして台湾料理店「匯豐齋」で「エビワンタン麺」、「肉団子スープ」、「ネギバイ半熟玉子入り」をオーダーした。
お会計はカードに手書きの会計票を持って食材屋のレジで前払い。席に座って待つシステムだ。
エビワンタン麺、たっぷりのワンタンに彩の青梗菜に餡かけ肉。まずはスープ。
「美味しい~」
ほどよい塩味で軽やかな旨味。
ワンタンは肉とニラかな? フワっとした食感で下味がしっかり入り旨い。
餡かけ肉はどこか魯肉飯の風味がありこれもいい。
肉団子スープはこれも塩味。けっこう歯ごたえのある肉団子。大陸や台湾などで鍋を頼むと肉や魚の団子がこの手の歯ごたえだね。
ネギバイはメチャ旨! 小麦粉の生地で包んだニラ玉子で、微かに旨めの醤油ベースのソースがこれにピッタリなのだ。
このカオスな風情気に入ったな。インスタでこの店紹介したら「大沪邨」で葱油そばと大根コロッケをお勧めされた。次回はコレだな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区西池袋1-28-6大和産業ビル4階 電話03-5950-3588
【営業】10時~22時
【休日】無休
【アクセス】JR・私鉄・東京メトロ各線「池袋駅」20b出口から30秒