江戸川橋、飯田橋、神楽坂3駅の中ほどにある「マザン」を初めて訪れたのは昨年の初め頃。ここのランチのコスパがよく、またメチャ美味しかった。その話を友人にずっと話していて、夜に訪れようと昨年の年末に実現した。
18時30分。客は我々だけだった。
「お好きな席へどうぞ」
カウンターにした。スパークリングワインと生ビールでカンパイ。
まずはお通し。野菜のパテは柔らかなムース状で軽やか。
ボクよりちょい年上のご夫婦で切り盛り。
野菜のクリームソースは塩気がやや薄目。
途中バケットをオーダーする。これフェンネルの香りかな、美味しい。しばらくするとカップルが2組入場、賑やかになってきた。
「昨日は予約の常連のお客さんで貸し切りだったんですよ」
とご主人。繁盛しているのはなによりだ。
カニのパイ包み焼きは、カニの旨味が軽やかで中はシットリ。
円やかで濃厚なクリームソースがピッタリ。赤ワインとウイスキーハイボールに切り替える。
カキと野菜のソテー。カキや野菜の甘味がいい具合。
練馬にある友人の飲み屋の話をしていたら、なんとご主人は練馬出身の方だった。
「グラントハイツは知ってますか」
「もちろん。中に入るとMPに追っかけられましたよね」
「そうそうボクもよく捕まりましたよ」
グラントハイツとは現在の光が丘のことで、当時は米軍の住宅街だった。またMPとはミリタリーポリスのこと。当時の豊島園の話などで盛り上がる。
〆は豚ヒレのカツレツブルーチーズソース。これも実に旨い。仄かなブルーチーズの風味と濃厚なソースが豚ヒレカツによく合っていた。
ここは一般のビストロに比べ、一皿のポーションが小ぶりなので、色々なものがたのめて実にいい。お勘定は7000円ちょい。やっぱここは安くて美味しいな。
2次会は前から気になっていた目白通りに並行する神田川沿いの居酒屋「いずみ」へ。年末最後ということもあり、サラリーマン、OLで大繁盛。
ミョウガの酢の物とハマチ刺し。熱燗。濁り酒を軽く飲んで帰路に就いた。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区小川町7-7アゼリアビル1階 電話090-2418-2630
【営業】11時30分~14時30分 17時30分~23時
【休日】月
【アクセス】東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」4番出口から徒歩7分 東京メトロ東西線「神楽坂」1a出口から徒歩9分 東京メトロ東西線・JR中央総武線「飯田橋駅」C1出口から徒歩9分