友人のラーメン屋の店主と店長の3人で、高田馬場にある焼きとん屋「おかしら」で飲んだ時だった。
「あんまり大きな声じゃ言えないんスけど、山形行ってきたんですよ」
「山形! 大きな声じゃ言えないって、女?」
「いえいえ、友人に会いにね…」
う~ん実に怪しい。友人ね…。
「電車でか」
「クルマで」
「5時間以上かかっただろう?」
「3時間で、ほぼ180キロで。ところで小野さん『ケンちゃんラーメン』知ってますか?」
「噂にゃ聴いてるけど、まだ行ったことないんだよ」
「行ってきましたよ。これメチャメチャ旨かったっスよ」
酒田に本店があってその暖簾分け? の北山形にあるラーメン屋だ。山形で知っているラーメン屋といえば、山形市「赤鬼」、「栄屋本店」、「栄屋分店」、「龍上海」、「麺辰」、鶴岡の「琴の」ぐらいかな。
「二郎ほどの手強い麺じゃないんですけど、極太の平打縮れ麺で、スープはほどほどの煮干で、ちょいオイリーなスープかな。独特な風味で、いままで味わったことがないんスよ、これマジ旨いっすよ。ちょっとカルチャーショックですよ」
焼豚はもも肉らしく、ややパサつきはあるもののいい味らしい。細メンマは乾燥メンマを戻したもので味付けもいいらしい。
「あのスープ、かなりの量のコンブが使われているような気がするんですよね」
「いや~、食ってみてーな」
「3人で行きましょうよ」
「いつ?」
「来週か再来週」
ということで山形の「ケンちゃんラーメン」に行ってきます。