東京でタンメンの名店と謳われている店は、飯田橋「おけ似」、東中野「十番」、木場「来来軒」、白金高輪「大宝」、西荻窪「はつね」など。新参者では錦糸町「タンメンしゃきしゃき」、「トナリ」などがある。西荻窪「はつね」にはないけど、いずれも「タンギョー」と称される餃子とのコンビが王道だ。
西武池袋線「大泉学園駅」にもタンメンに特化した「雅」がある。メニューは9種類。オーソドックスなタンメンはもちろん文句なしの味わいだけど、カレー味の「インドタンメン」や「辛タンメン」も超おすすめだ。
ご覧のものは「インドタンメン」800円+「エビ入り肉ワンタン」200円=1000円だ。
キーマ風のカレーは辛さ控えめながらスパイシーな味わい。これ単体でもよくできているカレーで、ちょっと驚かされる。具はキャベツ、モヤシ、ニラ、ニンジン、玉ねぎ、小松菜、キクラゲ、豚肉になぜかコンニャクも。
とにかく具沢山で、「二郎」よろしく、しばらく食べ続けなければ、麺になかなかたどり着けない。平打の中太縮れ麺はモチモチでいい歯ごたえ、ツルンとしたワンタンも上出来、まるでスキのない美味しさだ。
「辛タンメン」700円は、野菜の上にたっぷりと盛られた四川麻婆豆腐。花椒、豆鼓、豆板醤が効いたもので、これも単体でご飯が食べられる中華の技に裏打ちされたスグレモノ。それもそのはず、店主は原宿の名店「龍の子」で修行をしていたとか。どのメニューも香辛料、調味料を複雑な具の組み合わせたそのハーモニーの妙技に魅せられる。とにかく凄旨のタンメンだ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都練馬区東大泉6–34–28 電話03–5935–4212
【営業】[火~土] 11時30分~15時 18時30分~23時 日11時30分~15時18時30分~22時
【休日】月
【アクセス】西武池袋線「大泉学園駅」南口から徒歩3分