三鷹台に住む友人の奥さんの見舞いに旧友と訪れた。
その帰り、２人で昼飯を食べることに。
「なあ、ホープ軒行かないか」
「ああ、いいね。１０年ぶりかな」
旧友は田園都市線の梶ヶ谷に住んでいるが、昔は三鷹の蕎麦屋の２階に住んでいて、三鷹台の友人と３人で、阿佐ヶ谷でよく飲んだくれていた。
「相変わらず行列だな」
店内はL字のカウンター１３席。
券売機で「中華そば」＋「味付け玉子」７５０円を購入。
ホープ軒は東京とんこつラーメンの元祖、その屋台仲間が千駄ヶ谷ホープ軒、かつての環七にあった土佐っ子などだ。
やや茶色く白濁スープは、パンチがありそうだけど見た目よりサッパリとして軽やかな塩加減。縮れ細麺はやや柔く、札幌の山桜桃（ゆすら）にどこか似た食感だ。
「懐かしいな」
と旧友。彼は千駄ヶ谷ホープ軒とこのホープ軒本舗の大ファンだが、神奈川に引越しをしてからボクと同様随分とご無沙汰していたようだ。
現在の進化した巷のラーメン屋とは一線を画する、懐かしい味わいのラーメン。この手の味は忘れた頃に恋しくなるんだな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都武蔵野市吉祥寺本町１-１４-１２ 電話０４２２-２０-０５３０
【営業】１１時３０分～翌３時 日１１時３０分～翌２時
【休日】無休
【アクセス】ＪＲ中央・総武線・京王井の頭線「吉祥寺駅」北口から徒歩２分