この店も近所の「ニューダイカマ」と同様、居酒屋の名店「丸千葉」に行く途中にぷらぷら徘徊していて見つけた店だ。
店内は2人がけのテーブルが3卓と5人がけのテープル1卓。昭和レトロなんて使い古されたフレーズは言いたくないけど、まさにそのものなんだよね。壁には数多くのカレンダーがぶら下がり、たぶん業者や客からもらったものを仕方なくデコレートしているのだろう。
かなり高齢の女将さんと厨房にいるご主人と切り盛りされている。
メニューはラーメン各種、カレー、丼ものなど。
「カツカレーください」
「は~い」
で登場したのがご覧の「カツカレー」850円。ちなみにカレーライスは650円だ。見た目の印象と裏腹に、カレーはさらりとして粘度が低く、ほどよくスパイシーでなかなかエッジが効いている、しかも奥行きのある味わいだ。おそらくカレー粉以外に、チリやニンニクを多く添加していると思う。また具の豚肉も豊富だ。カツは結構な厚みがあって、衣がちょっと剥がれているけど、それは衣がカリカリだから、これも美味しい。ビックリするほどではないけど、店の風情からもっとボタっとしたカレーを想像していたので、ちょっと驚き、あっと言う間に完食してしまった。
ある日飲み友の塚ちゃんという大男がいて、彼もこの界隈をよく知っているので「日正カレー」のことを尋ねたら、
「美味しんですけど、あの店ネコがいるじゃないですか、僕ダメなんですよね、飲食店に動物がいるのって」
確かにこの店、いつもネコが鎮座している。僕はあんまり気になんないんだけどね。