「ちょっと気になる居酒屋があるんだけど、付き合ってくれない?」
と飲み友のMちゃんからの連絡。
仕事でちょい遅れるとのことで、ボクは千駄木「にしきや」に開店前に一番乗り。しばらくするとカップルや家族連れが列び始める。人気店のようだ。
「2人です。あとから1人きますので」
「はい、テーブルへどうぞ」
カウンターに座りたかったが、4人席に通される。こんなに混んでるのにいいのか?
とりあえず生ビールを注文。待っていると3人連れのオバちゃんたちが入ってきた。席がないので、自らカウンターに移動した。その5分後にMちゃんが入店。
まずは「煮込み」450円。軽やかに旨味で飲みのイントロとして最適。
カウンターには70半ばのご主人とその息子。板前の従業員1人にフロアーのお姉さん2人で切り盛り、結構な大所帯だ。息子と思われる板前は、気持ちのいい機敏で的確な指示。
次に「水ナス」300円と「〆サバ」500円。どちらもほどよく塩梅良し。
途中熱燗に切り替える。
この店ハモが売りのようなので「ハモ天」600円をオーダー。サクっとシットリ、天つゆの塩梅も良し。旨いね~。
そして「万願寺唐辛子」400円。
「冬瓜豆腐じゅん菜掛け」400円。Mちゃんが一口頬張る。
「これ美味しいね」
「ホントだ。メチャ乙な味わいだな~」
冬瓜を摺り下ろして片栗粉などでトロミを付けたものに、じゅん菜の淡い味わいの餡が絶妙にマッチ。
そして「アワビステーキ」900円は、これまたタレの塩梅抜群で、アワビ自体の量は少ないものの、それを補う付け合わせが素晴らしい。
「この店いいね」
「確かに。つまみの量が少なめで色々なものが楽しめるのがいいわ」
北千住「酒屋の酒場」同様、つまみのサイズ感、コスパも優れている。
しめて6020円とは実にありがたい。
〈店舗データ〉
【住所】東京都文京区千駄木3–34–7 電話03–3828–0935
【営業】17時30分~23時
【休日】日・祝
【アクセス】地下鉄千代田線「千駄木駅」2番出口から徒歩1分