「魂の中華そば」では、成人の日に毎年恒例の限定メニューが提供される。その噂を聞きつけて開店20分前に訪れるとすでに15人ばかり並んでいた。
オープンするも30分待ってもなかなか中に入れない。「食べるのが遅いヤツばかりなのかな…」と思っていたが、限定「スパイスつけ麺」をオーダーして食べるのが遅い理由が理解できた。
「パクチー乗せますか」
と店長の若林氏。
「遠慮するよ」
「じゃパクチーオイルどうします」
「あっそれいいね」
と言うことになったのがご覧の物。鶏のモモ肉1本。素揚げのピーマンとナスに、半身の茹で玉子。
まるでスープカレーの様相だ。まずはスープから一口。
「おっ旨いね」
ほどよくスパイシーで旨味が濃い。仄かな甘味があり、滑らかな麺によく絡みつく。札幌でスープカレーをよく食べていた頃「これってご飯より麺のほうが合うよな」といつも思っていた。
ただこのスパイスつけ麺のスープは本来のスープカレーと違い、スパイスの効いたやや粘性のあるスープで、ラーメンとして成立している。
そしてもも肉をほぐすが、これ結構手間がかかる。
「これ食べづらいわ」
「でしょう」
どの客も苦戦していて、食べ終わるのに時間がかかるのが理解できた。
卓上の「辣椒醤」を麺に絡ませて食べるとまた旨い。来年はどんな限定メニューを提供してくれるのか待ち遠しいな。
〈店舗データ〉
【住所】東京都板橋区上板橋1–25–10 電話03–6906–6082
【営業】11時30分~14時30分 18時~21時 土・日11時~16時 18時~20時
【休日】月曜日・第2、4日曜日
【アクセス】東武東上線「上板橋駅」南口から徒歩2分