武蔵野線「小平駅」から徒歩10分ほど。住宅街の一角に「うどん弥 根古坂」がある。自宅をリフォームしてうどん専門店にしたようだ。店内は狭小ですぐに満席になってしまう。店主が実に人柄よく、すごく話しやすい方。
「お客さんはどこにお住まいなの?」
「○○です」
「また遠いところから、近所に○○っていう手打ちうどん屋さんあるでしょう」
「ええ、美味しいことは美味しいんですけど、なんていうか、うどん自体にパワーがないというか…」
「はっはっはっ なるほどパワーね、なんとなくわかるな…」
いただいたのは「肉汁糧うどん」と「ちくわ天」。
少々灰色がかった地粉の色合い、うどんをちょいとそのまま一口、コシがありながらツルんとシットリ、実に滑らか、いい打ち加減と茹で加減。肉汁に浸してズズっと頬張れば、力強い濃い口のツユがちょうどいい。合間に「糧」つまり湯がいた野菜を味わいながらまた一口、そして熱々の「ちくわ天」、これも旨いね。ボリュームもあり満腹。
「美味しかったです」
「遠いけどまた来てくださいね」
いい店だよ。