東中野「東灯」ボランティアの夜に立ち寄った美味しくて華のあるバル。


休日に柄にもなく、千葉県豪雨被災地の片づけを手伝うため、茂原の長柄町役場にあるボランティアセンターへ友人と8時に出発した。軽トラック持ち込みの人を募集していたので、近所のレンタル屋で調達し高速を走る。途中やや激しい雨が降り始める。予定では1時間半ほどの道のりだったが、軽トラックにはナビもなく道に迷いながら10時半頃に役場に到着。ボランティアの受付に行くと。
「わざわざ遠いところから来ていただいてありがとうございます。本日は雨のため二次災害の恐れがあるので、受付を終了しました」
と告げられ途方に暮れる。長靴、軍手、バールなどを準備してきたんだけど、まあ仕方ない。
道すがら、竹林がなぎ倒され、側溝に詰まったガレキを片付けている光景に何度も出くわした。改めて手伝い来ようと思いながら帰路につく。軽トラックのシートはリクライニングもせず、往復180㎞の道のり。このクルマで遠出するのはきつかった。

その夜は友人と東中野にあるバル「東灯」に立ち寄った。前から気になっていた店だった。

広々とした店内は客で犇めき賑やかで華がある。

お酒のメニューはなんでもある。

「おっ、赤星があるぜ」

赤星ことサッポロラガーは、そう滅多に置いてない。これが美味いんだな。今日の一日にカンパイ。

お通しは「白菜とあん肝の和え物」。気が利いている。

メニューは意外に肉料理が少なく、魚介類が豊富だ。

まずは「クレソンのサラダ」。これが新鮮で特有のクセも穏やかでいい。

「トマトとアサリのスープ」も旨味が効いて申し分なし。

「この店いいな~」

「なんか落ち着くな」

かなりの喧騒なんだけど、座り心地がいいし、従業員の方は誰もが穏やかで接客もいい。客層は老若のカップル、老若の女性、男性同士、家族連れとバラエティーに富んでいる。

途中、諏訪泉純米の熱燗に切り替える。おそらく古道具屋で仕入れてきた徳利とお猪口のデザインが極めて優れている。

「今まで出合ったモノでこれが一番チャーミングだな」

と友人も納得。

次に「自家製パテ温かいバージョン」普通パテは冷めてるものだけど、珍しい。混合スパイスのキャトルエピスの風味かな? 心地よい香りで実に旨い。これ赤ワインでいただいた。

「タラと白子のアヒージョ」もいい。バケットはどこかフォカッチャに似ている。

「魚介とアボカドのパクチーポキ」これはタレが若干甘いな。

そして「シチリアの塩水オリーブ」これがメチャ旨い。

「俺さ、イタリア全土巡ったけど、シチリアはなに食っても旨かったんだよ」

と友人もそのオリーブに感心していた。

珍しく東京の焼酎麦冠があり、それのソーダ割りと、白ワイン、レモンハイに切り替える。

ソーダ割り、レモンハイのデザインがまたいいんだな。とにかくどれも納得の美味しさ。ここはちょくちょく利用させてもらおう。

〈店舗データ〉

【住所】東京都中野区東中野3-16-12 電話03-6310-4873

【営業】17時~23時30分 日16時~23時

【休日】無休

【アクセス】地下鉄東西線「落合駅」1番出口から徒歩3分 地下鉄大江戸線

東中野駅」A2出口から徒歩5分 JR総武線「東中野駅」西口から徒歩6分


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