「六本木ミッドタウン」の裏の横丁に、今年の6月にオープンしたカフェがある。
ランチは日替わりのようで、この日は「カルボナーラ」、「シーフード」、「ナスとベーコンのトマト」の3種類のパスタと「スパイシーチキンカレー」。いずれもサラダとドリンクが付いて1000円だ。
シェフはパキスタン人、彼がイタリアンを創作するなんてちょっと不思議だよね。パスタは生麺で、これがモチモチシコシコで実に美味。この生パスタ、実はラーメン業界で名を馳せる「浅草開化楼」の製品とは驚き、ラーメンに留まらず、イタリアンにまで手を出すとは仕事熱心だ。
お勧めは「スパイシーチキンカレー」。ライスかチャパティのいずれかが選択でき、この日はチャパティ。
カレーは穏やかなスパイス感、恐らく玉ねぎを軽く焙煎したもので、パウダースパイスは5種類ほどだろう。スタータースパイスに珍しくビックカルダモンが使われている。ほどよい酸味と辛味、穏やかな旨味が見え隠れ。このカレー、パキスタンとインドの境界線にある地域、パンジャブ料理で、シェフのおふくろさんがいつも作ってくれていたカレーを再現したものらしい。チャパティは少々形が揃っていないのは手作りの証。
北インドレストランの濃厚な味に飽きたら、このパンジャブのおふくろのカレーが弱った胃袋を癒してくれるんじゃないかな。
※これは「マトンカレー」。チキンよりちょい辛口でスパイシー。
〈店舗データ〉
【住所】東京都港区六本木4–5–8 電話03–6804–2905
【営業】11時~24時
【休日】日曜日
【アクセス】地下鉄各線「六本木駅」6番出口から徒歩約1分