このカレー屋もすでに神保町では古株になった。店には全く関係ないけど、ワケあって「パンチマハル」とは疎遠になっていた。ちょいほとぼりが冷めたので、6年ぶりに店を訪れることができた。
昼時は行列の並ぶ相変わらずの繁盛店だ。半地下の店内は右手にカウンター4席、4人席のテーブルが3卓。相席は当たり前、ご主人が1人で切り盛りしているので、水はセルフで、注文を取りに来たとき初めてオーダーできることを留意しておこう。
※カレーヌードルもある。
「チキンカレー3カラ」900円は、どのスパイスも突出せず、バランスよくスパイシー。トマトやキャベツなど野菜多めで、サラサラながら深い旨味に彩られ、メチャメチャ旨い。
やや硬めに炊かれたクミンシードが散りばめられたジーラライスとの相性抜群。付け合わせの微塵切りの玉ねぎのアチャールも旨いね。
このカレー、高田馬場にあった「夢民」に似ているのは気のせいか。リスペクト、オマージュであったら、夢民風の中では最高峰。また、もはや神保町のスパイス系カレーの中でもダントツの美味しさではないかと思う。
「キーマカレー3カラ」900円は、チキンと同様のベースのカレー。
きめの細かいひき肉から旨味がカレーに溶け込んでいて、これも同様に激旨。彩の枝豆、爽やかなトマトの角切りがちょいアクセント。
ちなみに「3カラ」とは辛さの段階で、0~5が基本で、それ以上も注文できる。3カラはデリーで言えば、インドとカシミールの中間ぐらいの辛さで、額から汗が滴る感じかな。
いずれも病みつきの美味しさだ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都千代田区神田神保町1–64–2 野間ビル 電話03-3292-6439
【営業】11時30分~15時 18時~20時 土11時30分~15時
【休日】日・祝
【アクセス】地下鉄半蔵門・都営三田線・新宿線「神保町駅」A5番出口から徒歩5分 JR総武線「水道橋駅」東口から徒歩6分