元祖 カレー研究家 小野員裕

中野「さいころ」飛び切り美味しいラーメン

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キッチンスタジオで打ち合わせのため、中野に出向いた。1時間ほど余裕があったので、前から気になっていた「肉煮干し中華そば さいころ」を目指す。

中野駅南口から中野通りと並行する裏道、中野郵便局へ繋がる通りを行くと、大久保通りの手前右手に「さいころ」がある。店内はバーのような作りで、カウンターのみ。

注文したのは「中華そば+味玉」、ほどなくして出てきたのがご覧のラーメン、フォルムが美しいね。スープを一口「メチャメチャ旨い!」。微かに香る煮干の風味、これぐらいがちょうどいい、どこの店も煮干が効きすぎているのよ。若干乳化したようなスープの優しくも奥深い味わい、麺をズズ~ってすする「この麺いいね」ストレートの中太麺がとても滑らかでツルンとした食感、美味しいね。バラの焼豚が3枚と、薄いけど得した気分に浸れるし、塩梅もいい。

ふと京都山科にある「夜鳴きや」のラーメンを思い出した。ここのラーメンとは別ものなんだけど、なんでだろう? 「さいころ」は今どきのポップな店構えで、店員はハンチングやアポロキャップにTシャツという出で立ちだけど、老舗の中華そばを思わせる安心感というのか、このラーメンにはそんな底力が感じられた。