元祖 カレー研究家 小野員裕

溝の口「カレーハウスデリー」のカツカレー

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東急田園都市線・JR南武線「溝の口」には滅多に来ないけど、たまに寄る店といったら焼きとんの「かとりや」だ。

駅西口から徒歩1分ほどの昭和の風情が残るアーケードの中にあり、いつ訪れても超満員、継ぎ足された褐色のタレ、そして新鮮なモツ各種は実に味わい深いんだな。

「カレーハウスデリー」はこの「かとりや」の途中にあり、前から気になっていた店だった。

子供の頃に訪れていた定食屋の風情があるこの外観、懐かしさがこみ上げてきてほだされてしまうものだ。注文したのは「カツカレー」880円。

オヤジさん一人で切り盛りされているので、少々時間がかかり、登場したのがご覧のもの。期待通りに古のステンレスの皿、カレーの姿も想像通り。一口味わうと、なんの変哲もない味わい、ちょっと辛味は効いているんだけど、まあ普通に美味しい。カツはやや薄目で食べやすく、これサクサクしていて肉が柔らか。半年に一回ぐらいふと思い出したように「ああ、あのカツカレーでもちょっと食いに行こうかな…」っていう、そんな印象の店だった。