元祖 カレー研究家 小野員裕

東長崎「ストーク」風情のいい洋食屋

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要町通りと千川通り結ぶ通り沿い、都立千早高校そばにある洋食屋風の「ストーク」が前から気になって仕方がなかった。最寄り駅は西武池袋線「東長崎」または有楽町線・副都心線「千川」かな。某日サミットで買い物を済ませ、お店に突入。

店内はシックにしてモダン、グランドピアノがあり、夜はダイニングバーに姿を変えるようだ。70歳ちょい前のご夫婦と、初老のおばさま3人で店を切り盛りしている。

「本日のランチは「ハンバーグ」、「チキンカツ」、「オムライス」の3品。その他レギュラーメニューの「サーロインステーキ」、「海老フライ」、「マサラカレー」などがある。本来なら「マサラカレー」といきたいところだったけど、この日は肉が無性に食いたくてランチの「ハンバーグ」を注文した。

「お店何年ぐらいやってらっしゃるんですか?」

「もう、かれこれ50年になりますね」

そんなに昔からこの店あったのか‥‥。

最初に登場したのがまるで高級洋食屋のように、受け皿の上に丁寧にスープ皿で供されるスープ。味わうとパンプキンのポタージュ。もう少し塩気と旨味が欲しい感じ。

そして綺麗にデコレートされたハンバーグ。ガルニ(付け合せの野菜)は、さつま芋と里芋、人参のグラッセ。ハンバーグをいただくと、酸味のある濃厚なトマト風味のソース。まるでミートソースの味わいで、中にはマッシュルームが潜んでいる。ハンバーグ自体はふっくらとしてほどよくジューシー、でももう少しソースの酸味を抜いてくれたらいいのにな、って感じ。デザートにコーヒーゼリー、甘味が微かで大人の味わいでグッド。

非常にゆったりとした店内の雰囲気、食後には読書にうってつけだ。

「ピアノありますけど、ライブとかやってるんですか?」

「ええ、たまに。ジャズが多いですね」

とのことだ。今度お伺いしたときは「マサラカレー」をいただこう。