夕ご飯で天ぷらを揚げるので、久しぶりに「浦安魚市場」を訪れた。
しかし悲しいことにこの市場、今年の3月末に取り壊されなくなってしまうのだ。
まずは「丸善青果」でフキノトウ、芽ネギ、春菊、大ナスを購入。
「鮮魚堀千代」でアサリを剥いてもらった。
コハダをさばいているのを眺めていたら、
「これ食べて」
とコハダの酢〆を試食。そのへんの寿司屋よりはるかに美味しいのにビックリ。コハダとナマコを購入。そして穴子を仕入れた。市場内の店舗はすでに歯抜け状態、仕方ないね。
本日のメイン「よっちゃん食堂」へ。満杯なので、暫く待つこと10分。入口のカップルが江戸前天ぷらを食っていて、食べたかったけど、夕飯とかぶってしまうので、本日は「アジフライ」1000円と「目鯛」800円の定食を注文した。
アジフライはだいたいどの飲食店もさばいた状態で衣を付けるか、最初っから衣がついているものを揚げるのが一般的。ここはお姉さんがアジを3枚におろすところから始まる、素晴らしい。
客層は初老のカップルかご隠居といった感じで、ビール、日本酒を飲みながら肴をちょいつまんだあと、フィニッシュに定食というパターン。
まずはたっぷり入った大シジミの味噌汁で喉を潤す。
目鯛は脂が乗っていてフワッとして実に旨い。このあいだ新橋のどこかで食べた銀鱈紛いの焼き魚とは比べ物にならない美味しさだ。
アジフライはホクホクで、また新鮮、ちょい醤油とソースを交互にかけていただくと至福。やっぱさばきたては味がまったく違う。この定食屋はクオリティーが高すぎる。
ワシワシ食べてあっという間に完食。
「ごちそうさまでした。お店どこかで再開しないんですか?」
「ううん、もうおしまいにするの」
とのことだ、勿体無いな。でもこの店は築地同様特殊な店で、この市場で仕入れた鮮魚を売りにするのと、市場に買い出しに来た業者の人々が集う店。場所を変えて営業できる内容じゃないのだ。
〈店舗データ〉
【住所】千葉県浦安市北栄1–10–20浦安魚市場内 電話047–351–5751
【営業】5時~11時
【休日】月
【アクセス】地下鉄東西線「浦安駅」から徒歩3分
【喫煙】不可