昨年の9月頃に開店した店で気になってはいたが、池袋に来ると他店への用が多く、なかなか訪れることができなかった。
店内は赤が基調の内装で、どこか「蒙古タンメン中本」に似ている。
L字のカウンターは16席でなかなかゆったりとしている。店長?と南アジア系の店員で切り盛り。2人ともターバンを被っているが、いつも思うんだけどインドのイメージとしているんだろうけど、これ正確にはシーク教徒の身支度なので、どうも気になって仕方ない。
メニューは「ハヌメーン」780円、「天空」930円、「北インドのスパイスラーメン」930円、「インド式ミールスつけ麺」1180円となっている。
券売機で「インド式ミールスつけ麺」を購入。ラーメンをミールス(南インドのカレー定食)のスタイルが仕上げるなんて実に面白い。
手前の白いものが「スリランカスープ」。時計回りに「南インド天空」。「北インドバターチキンソース」。パパドゥで隠れて見えないが、マンゴーのアチャール。メンマ、コリアンダーリ和え。アルサブジー。人参のアチャール。中央にライスに見立てた縮れの平打ち太麺となっている。名称はミールスだが、北と南のミックスだね。
※パパドゥを割るとこんな感じ。
「スリランカスープ」はココナッツ風味ながらほどよい塩加減で、中に半身の茹で玉子、甘くなく実に美味。
「南インド天空」は、店の注釈では「釈迦が筋斗雲に乗ってスパイスを集め、食べたら天空へ昇華する」とあり、オリジナル南インドカレー。一口味わうと、ガーリックがガツンと利いて、辛味、スパイス感が力強く、これも実に旨い。
「北インドバターチキンソース」は、想像していたのと全く正反対。バターチキンは奇妙な甘さで食欲が減退するけど、これは輪郭のはっきりしたスパイス感で、メティが入っているのかな、そんな香り。専門店のものよりこのカレーの方が極めて優れている。驚いた。
まずはバターチキンソースに麺を浸してズルズル。
麺を浸すので、塩気が強く効いていてつけ麺としての違和感を全く感じない。天空も同様だ。
途中、スリランカスープをそれぞれのカレーに入れて割るとまた旨い。
今まで食べた中で抜群のカレーラーメン。ヘタな専門店を凌ぐ美味しさだ。今更ながら勉強になった。
難点を言えばちょい食べづらいのと、箸を変えてくれたらありがたい。
次は温バージョーンのカレーラーメンを食べに来なくちゃ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区池袋2–11–2オーロラビル1階 電話03–6709–2199
【営業】11時~23時
【休日】火・水
【アクセス】JR・私鉄各線「池袋駅」西口から徒歩5分 地下鉄各線「池袋駅」C1出口から徒歩1分