この店、初めて訪れる人には極めて複雑な道のりだ、だから説明する。「分倍河原駅」改札を背にして左手の商店街をひたすら真っ直ぐ。T字路にぶつかったら左折、そして踏切の手前を右折して線路脇を真っ直ぐ。次の踏切を渡り、すぐに右折。そのまま直進すると「甲州街道」(国道20号線)にぶつかり、歩道橋を渡ってちょい直進し右折すると20m左手に現れる。たぶんこれが一番近いのでは?
ここのラーメン屋も随分とご無沙していた。久々に訪れても相変わらずの繁盛ぶりで、店内には待ちの客が満席だった。
L字のカウンターは11席、30後半のご夫婦で切り盛り。
ラーメンは醤油のみで、「中華そば」650円と「特性中華そば」800円、各種大盛り100円となっている。その他「豚まぶし飯」250円、「辛味ご飯」300円、「ライス」100円、「煮玉子」100円だけだ。
この日は「大盛り特性中華そば」900円を注文、ご覧のものがそれ。
やや極細麺はツルツルで滑らか、
潔い醤油スープはちょい塩加減が薄く一瞬物足りなさを感じるけど、食べ進むとほどよい旨味とともにいい塩梅に落ち着いてくる。
魚介の乾物はほんのわずか、おそらくほぼガラのみの清湯。メニュー通りこれぞ「中華そば」って感じ。
肩ロースの焼豚も下味が良く、煮玉子も旨いね。
どこか、いま流行りの淡麗系の風情で、濃厚な味わいに慣れている人にはちょい拍子抜けするかもしれにいけど、ジワジワとくる美味しいラーメンなのだ。
〈店舗データ〉
【住所】 東京都府中市美好町1-19-6 伊藤コーポ1F 電話042-360-8786
【営業】11時20分~14時30分(売り切れ終了)
【休日】 月・日
【アクセス】京王線・JR南武線「分倍河原駅」から徒歩10分。JR武蔵野線「北府中駅」から徒歩15分