鹿浜「足立屋」陸の孤島、鹿浜にある味わいの中華屋。


足立区の鹿浜をご存知だろうか。ここは陸の孤島で、クルマで行くか西新井駅、赤羽駅、東十条駅からバスでしか行けない、なんとも不便なところだ。徒歩なら舎人ライナーの「西新井太師西駅」から20数分ってとこか。でも、こんな辺鄙なところにも有名店がある。一度は聞いたことがあるだろう「スタミナ苑」という焼肉屋。ここはいつも行列なんだけど、予約が取れないから難儀だ。滅多に行かないけど、昔「スタミナ苑」の行列に並んでいて目にとまったのが、向かいにある「足立屋」という中華屋だった。

「この古びた中華屋、気になるな~」

あれから数年。

「よし今日はあの中華屋に挑戦してみるか」

ということで鹿浜まで趣いた。11時過ぎ、「スタミナ苑」では4時の開店に向けて仕込みの真っ最中、初めて見る光景だ。

そして待望の「足立屋」へと足を踏み入れる。

店内は中央に長テーブル12席、そのぐるりに4人席が2卓、2人席が1卓とやや広め。フロアーにはお姉さん、厨房には2人ほどご家族で切り盛りされているようだ。この日はとにかく食ってやろうと、「ラーメン」450円、「カレーライス」600円、「餃子」400円を注文した。

まずはカレーライスの登場。黄金色に佇む、日本のカレーライスのプロトタイプといった出で立ちだ。

一口ほどよい粘度、具は豚肉と玉ねぎ。非常に塩気が薄く、軽やか。これはソースをかけるとちょうど良い味わいに変貌する代物。また福神漬けがピッタリのカレーライスといった感じ、何気に旨いね。

次にラーメン。これも日本古来の醤油ラーメンスタイル、子供の頃どこの食堂、中華屋にもあった絵姿だ。スープを一口、

「旨い! これいいわ~」

ほどよい旨味で醤油のややエッジの効いた味わい。麺も滑らか、肩ロースの焼豚も下味がしっかりしていて実に美味だ。

餃子は焼き目が美しくパリっとした歯触り、やや肉が多めで若干水分があったほうがいいような、味がほとんどついていないので、タレに漬けるとバッチリ。

遠方だけど、旅人の気分でフラっと立ち寄るのもいいね。

〈店舗データ〉

【住所】東京都足立区鹿浜315 電話0338995062

【営業】11時過ぎ~20時

【休日】水

【アクセス】JR「赤羽駅」東口「国際興業バス・赤27系」バスで「鹿浜バス停」から徒歩3分。

日暮里・舎人ライナー「西新井太師西駅」から徒歩20分ほど。


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