「移動販売のお弁当で『コシャリ』を初めて食べたんだけど、これが美味しいのよ。週一の金曜日にしか販売しないんだけど、最近ハマっちゃって」
と友人からの話。コシャリってなんだ? どうやらエジプトのファストフードで、町中の食堂定番料理らしい。中身はご飯、トマトソース、豆、パスタを混ぜて食べる日本で言うソバメシ的なもの。また韓国のピビンバのような感じか。
「で、錦糸町に専門店があるみたいで、行ってみない?」
というで錦糸町を訪れた。店名はそのまんま「コシャリ屋」。怪しい飲食街の一角、これまた怪しい雑居ビルの2階にあった。
店内は縦長のカウンターバー風情、若いお兄さんが1人で切り盛りされている。
僕は「肉コシャリ」700円、友人は「シーフードコシャリ」750円、そしてサラダとスープのつく「神官セット」550円を注文した。
エビ、ツナ、サワークリーム、炙りチーズ、チェダーチーズなどトッピングメニューが24種類あるようだ。
まずはスープ。ワカメやモロヘイヤ? の入った独特な風味、
「サッパリしてるけど、味に奥行があって美味しいね」
で「コシャリ」の登場。両方とも基本は一緒、ただ肉とシーフドの違いだけ。
たっぷりのフライドオニオンにトマトソース。とりあえず全部をかき混ぜていただく。
「ふーん。美味しいね。ビリヤニとかダンパウとかの炊き込んだご飯じゃなくて、これは混ぜご飯だね」
「そうそう」
サッパリと酸味ほどよく、おくぶかい旨味、クミンの香りが仄かに漂う。肉はカバブほど肉々しくなく、優しい味わいのハンバーグといった感じ。
途中酸味を増すポン酢風タレと辛味のタレをかけていただくとまた味が締まる。
「アボカドディップトッピングすりゃよかったかな」
「アタシもそう思った」
途中サッパリとして味が単調になってくるので、油脂分の強い、アボカドやチーズで変化をつけるともっと美味しくなるような気がした。
いずれらしても世の中にはまだまだ知らない料理があるね。日本も異国人が増えつつあるから、まだ見ぬ料理が進出してくるんだろうね。
帰りに錦糸町の駅前で人形仕立てのパフォーマンス、なんか面白かったから100円を箱に入れました。
〈店舗データ〉
【住所】東京都墨田区江東橋4–20–13山田ビル2階 電話03–6869-2343
【営業】11時30分~15時 17時~21時 土・日・祝11時30分~15時18時~21時
【休日】火・木
【アクセス】JR総武線「錦糸町駅」南口・半蔵門線錦糸町駅」2番出口から徒歩3分