銀座「朧月」友人にバッタリ出くわし、偶然入ったラーメン屋。煮干の風味仄かに香る美味しいラーメン


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有楽町、交通会館の「スカイラウンジ」で3時に打ち合わせがあり、銀座に早めに着いた。どこかで遅い昼飯を食べようと、界隈を徘徊。

「あれ? なんでこんなところ歩いてるんだ」

遠くに知り合いと思しき人が歩いていたので、その後ろ姿を追いかける。横丁に入ったら見失ってしまった。

「どこ行っちゃったんだろう?」

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と目の前に「朧月」というラーメン屋があり、中を覗くとその友人が、券売機の前に立っていた。僕も中には入り彼の後ろに並ぶ。彼は「チャーシュー麺」のボタンを押す。

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「ここのチャーシュー麺美味しいのかな?」

と小声で呟くと、彼が後ろを振り返る。

「あれ! 小野、小野かよ!」

昔の会社員時代の同業者。すっかり偉くなり、いまでは取締役営業本部長。2人並んで座りお互い「チャーシュー麺」1000円+味玉100円=1100円をいただいた。

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「ラーメンの写真撮ってどうするの? 健康管理か?」

「健康に気を使ってたらラーメンは食わないよ」

焼豚はなんと15枚、塩梅良く脂身の油分ほどよく抜けたバラ肉、実に美味。

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スープは仄かに煮干の風味が心地よい。中太平打のややウェーブのかかった麺がスープとの相性がいい。

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「いつもこの店来てるのか?」

「いや初めてだよ。煮干のスープ好きなんだけど、煮干を効かせ過ぎの店が多くてさ、ここはいい具合だって会社の後輩から噂を聞いてたんだよ」

確かに煮干を効かせ過ぎの店があり、その手は僕も苦手。中野の「さいころ」、十条「流。」方南町「蘭鋳」、幡ヶ谷「裏不如帰」、浅草「つし馬」などの煮干具合が丁度いい。ここもそんなバランスのラーメンだ。

食べ進むと、中からウズラの玉子、なんだか得した気分。

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「ここ美味しいね」

「旨いな、来てよかったよ」

2人完食して表に出ると行列。

「こんなに人が並ぶのか、タイミング良かったな」

打ち合わせがあるので、後日会うことを約束した。

 

〈店舗データ〉

【住所】東京都中央区銀座6

【営業】11時30分~15時30分 17時30分~22時

土 11時30分~15時30分 17時30分~21時

日 11時30分~15時30分

【休日】なし

【アクセス】地下鉄「銀座駅」C2出口から徒歩2分


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