産業道路を東京外環自動車道方面へクルマであてもなく走っていた。川口駅前を過ぎ、意味もなく蕨駅入口の交差点を右折。すると左手に小奇麗な店構えの外観、カレーの文字が飛び込んでくる。
「あれ、カレー屋?」
Uターンして再び確認すると駐車スペースがありクルマを留めた。
店内は広々と清潔。左手に大きなテーブルが14席、右手にカウンター8席。メニューを見るとカレーや洋食、ラーメンなどがある。
「カレーもいいし、ラーメンも気になる…」
悩んだ末「ラーメン&半カレーセット」864円をオーダーした。カウンターには綺麗な方と可愛らしいお姉さんが2人で切り盛り。
「カレーの辛さどうします?」
「あっ、辛くしてください」
最初にキャベツの千切り。次に半カレーの登場。一口いただくと、牛肉の風味と力強い旨味。ほどよい辛口でほのかな甘味。
「メチャメチャ美味しい…」
大好きだった御茶ノ水にあった「インデラ舟」のインド風のビーフカレーを思い出す。この店のものは洋食屋スタイルだけど、よく似ているのだ。
次にラーメンの登場。海苔にメンマ、焼豚といたってシンプルな絵姿。
スープは軽やかな旨味で、これもいい。
焼豚は2,3枚ありこれも美味。
麺は立ち食い蕎麦屋などで見かける、茹で上りの早いやや緩い麺だが、これはこれでいい。
入口の看板をよく見ていなかったので、食べ終わって気付いたけど、この店カレー専門店だった。
「このカレー美味しいですね」
「6日間煮込んでるんですよ」
「そうなんですか」
伺えば、喫茶店から始まって創業40年ばかり、20年ほど前にカレー専門店とてしてリニューアルオープンとのこと。
「お客さんが色々なので、カレー以外のメニューも多くあるんですよ」
食後にシャーベットありがたいね。またお姉さんたちの接客も素晴らしい。
いや~このカレー、フルサイズで注文すればよかった。次はカツカレーかメンチカレーだな。近々また来なくちゃ。しかし色々カレー屋食べ歩いているけど、まだまだ知らない店があるもんだな。
〈店舗データ〉
【住所】埼玉県川口市芝1–24-18 電話048–269–1789
【営業】9時~15時 17時~21時 日9時~21時
【休日】水・第3は水、木連休
【アクセス】JR京浜東北線「蕨駅」東口から徒歩18分
高校時代「インデラ舟」でバイトしてました(もう40年前!)。まかないは当然いつもカレーでしたが、インデラのカレーが大好きだったので嬉しい時間でした。
バイトならではのチキンビーフポークの3種がけ、なんて贅沢でしたね。今思うと。機会があったら『える』にも行ってみたいです。
懐かしい店名に思わずコメントいたしました。
アルバイトをしていたとは驚きです。ボクとほぼ同学年ですね。あの店がなくなったあと、オーナーは変わっていないと思いますが「ビターズ」に店名を改めリニューアルオープンして、2年弱で閉店してしまいました。「エル」のカレーは「インデラ舟」にやや似た味わいだったので思い出したんですよ。その他上板橋に「ひまわり」というカレー屋があったんですが、ここもよく似たカレーでした。
インディラ舟はどこへ行ったのですか。もう一回食べたい。私は75歳だけど、確か学生時代に食べたと記憶している。その後エチオピアのカレーを食べて、インディラ舟が名前を変えて現れたと思ったが、やはりインディラ舟が忘れられない。なんでやめちゃったのだろう。たった一回の衝撃だった。あの土臭い味わいは例えエチオピアがあるにしても、強烈だった。インディラ舟で働いていた人が出品している店はないのだろうか。カレー屋の寿命の短さは知っているが、たった一回の出会いは、惜しまれてならない。
いつもご覧いただいてありがとうございます。インデラ舟はボクももう一度食べたいです。スパイシーで、牛のコクとビター感がたまりませんでした。噂では旦那さんはお亡くなりになられたそうです。残念ですが、あの味を継承している店は現存していないと思います。