神田「シャヒダワット」のビリヤニとカレー


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インドの炊き込みご飯、「ビリヤニ」をご存知だろうか? ツヤツヤとオレンジイエローに光彩を放つライスを一口いただくと、しっとりと滑らかなご飯の舌触り、スパイスの複雑なハーモニー、素材の旨味が凝縮されたその味わいに、誰もが虜にさせられる。

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インド料理の食べ歩きを始めてかれこれ30数年。主にカレーやタンドール料理ばかりで、「ビリヤニ」には目を向けなかった。それは、どの店へ訪れてもカレーピラフのような中途半端な味わいで、なにか損をした気分にさせられたからだ。始めて訪れたインドの地で、本格的な「ビリヤニ」を口にしたとき「日本で食べてるビリヤニって、やっぱありゃ偽者だ!」って思った。

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でも「シャヒダワット」に出合ったときその疑いは払拭された。数種類のホール、パウダースパイスと鶏肉を秘密のソースで煮込み、茹でたジャスミンライスにバラの香りのローズウォータとサフラン。真鍮の壷の中で、ライスとソースを何層にも重ね、タンドールの中で蒸し上げられたその美味しはなんともいえない。これに「ライタ」と呼ばれるヨーグルトサラダと共にいただけば、もう旨さ倍増だ。

最近は「ビリヤニ」を出す店も増えてきて、物珍しさもなくなったが、タンドールで焼き上げているのはこの店だけじゃないかな?


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