湯島「満川」うどんすき


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「湯島天神」表参道の横町を入ると、味わい深い佇まいのすきうどん専門店「満川」が現れる。昭和22年創業の頃は料亭であったが、昭和48年に「すきうどん専門店」に商いを改めたそうだ。

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店内へ一歩足を踏み入れると、外の喧騒とまるで隔離された静けさに癒される。色合いの異なる様々な個室が設けられ、一階には坪庭が眺められる離れの個室、隠れ家風の個室、太閤秀吉の茶室「傘亭」を模した個室や、二階には畳にテーブル席と和洋折衷の個室などがある。澄み切った空気感が漂う極めて清潔な店内。

大まかなコース料理は税込みで4320円、5400円、6480円などがあり、前菜、お造り、煮物、焼き物、揚げ物などは月替わり、旬の素材が生かされ、その味わいは上品にして職人の確かな技が垣間見られる。どのコースにも当然「満川」名物「すきうどん」がつく。

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具は蛤、赤鶏、竹の子、昆布巻き、湯葉、ヨモギの生麩など20種類と具だくさん、極めて美しいデコレーションだ。

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昆布と鰹から引いたダシは関西風仕立て。三代目のご主人が大阪で修業をしていた所以。

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フツフツと煮えてくると、蛤がパクっと口をあけ、そこからさらに旨味がダシに融合するのだ、これが食べ時。極太のモチモチシコシコのうどんをちょいとすくい、そこにお好みの具とダシを入れ、少々の紅葉おろしに柚子をサっとひと振り。ふーふーいいながらいただけば、これが至福の美味しさ。

土地柄、客層は近隣の大学、医療関係の人々が多く、また大手町界隈の会社関係の接待にもよく利用されるそうだ。

丁寧な仕事に裏打ちされた味わいの「すきうどん」、たまにはいいよね。


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