板橋にある「栄児家庭料理」の辛くてシビレる「麻婆豆腐」が食いたくて、「板橋駅」から結構な距離を歩いた、いつものこと。店の前に来ると閉まっている。
「あれ、どうしちゃったんだろう」
途方にくれていると、通りかかったチャリンコのおばちゃんが、
「閉店したんですよ」
「えっ、そうなんですか、いや~ありがとうございます」
親切に教えてくれる、たぶんボクみたいな客がちらほらいるんだろうね。しかし人気店だったのに、閉店したなんてガッカリ。あの「麻婆豆腐」、「坦々麺」、「水餃子」はもう本郷店でしか食べられなくなってしまった。
「う~ん、どこかおいしい店をないかな」
しかたなく板橋駅方向へ戻る。と、17号を渡る手前の坂道の途中に「ぽんた」が目に飛び込んできた。
「まだこの店入ったことがなかったな…」
どうやら長崎ちゃんぽんの中華屋のようだ。店内はL字のカウンター8席に奥に4人席のテーブルが2卓ある座敷となっている。
「ちゃんぽんと餃子ください」
ご夫婦で切り盛り、客層はサラリーマン、ナッパ服を来た人々、学生が目立つ。
スープを行平鍋に移し、野菜や肉を人数分温め、別に麺を茹でている。長崎だと本来、中華鍋にスープと具材を煮ながら麺を入れて茹でるけど、ココはラーメン方式だ。
登場したのがご覧のもの「長崎ちゃんぽん」700円と「餃子」400円。
まずはスープをすすると、ほどよくコクがあり、一瞬薄めかなって思うけど、食べ進めるとジワジワとちょうどいい塩加減に変貌。
麺は中太のストレート、極めて滑らかでモチモチ、茹で時間がドンピシャ、この麺いいね~。今まで食べた長崎ちゃんぽんの中でも上位の美味しさだ。
「マジで旨いいわ~」
餃子はカリッとホクホク、肉と野菜のバランスが良く、下味があまり入っていないのでタレにつけていただくタイプ、まぁ、これは普通に美味しい。
隣の客が食っている「皿うどん」がメチャメチャ旨そう。その隣の客は「みそちゃんぽん」、これも旨そうだ。いや~入って大正解、今度は「皿うどん」と「みそちゃんぽん」食わなきゃ、楽しみが一つ増えた。
〈店舗データ〉
【住所】東京都板橋区板橋4-7-11
【営業】11時30分~14時 18時~24時
【休日】日・祝
【アクセス】地下鉄三田線「新板橋駅」A3出口より徒歩3分 JR埼京線「板橋駅」西口出口から徒歩約7分 東武東上線「下板橋駅」北口から徒歩7分