恵比寿「アンクルトム」のスパゲティー


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スパゲティーといえば30数前、巷には「ナポリタン」と「ミートソース」の2種類しかなかった。喫茶店の話だけど、当時、粉チーズは高価で、やたら振り掛けようものなら店主やウエイトレスにたしなめられたものだった。やがて飽食の到来とともに粉チーズも安価になり、昔の恨みを晴らすかのように、いまだスパゲティーに山盛りの粉チーズを振り掛けるクセは直っていない。

恵比寿の「アンクルトム」はピカイチのスパゲティー専門店だ。イタ飯のパスタと勘違いしないように。ここは思いつくだけのスパゲティーの組み合わせをそろえ、その数70数種類。またスパゲティソースのベースだが、カルボナーラ、サラダ、スープ、アサリ、ホワイトソース、ペペロンチーノ、タラコ、醤油、トマト、唐辛子、ミートソースと 10種類あり、一通り試したが、どれも文句なしの味わいだ。

カウンターから眺める職人の手さばきは見事で、麺茹での合間に具とソースをあおり、熱々の麺を絡めながらソースの乳化具合、粘度を確かめて茹で汁を注ぎ、スパゲティーを仕上げるスピードは目を見張る。

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店の一番人気は「タラコ」と「玉子とベーコン」だけど、お勧めは「ナス入りミートソーススパゲッティ」。イタ飯で言うラグーソースよりサッパリとして、トマトの酸味は穏やかで、嫌味な甘さは一切なく、塩加減がちょい濃いめ。麺のコシもほどよく、ボリュームもそこそこで実においしい。そして卓上の粉チーズはタップリ使っても怒られない。変わり種としてミートソース、アサリ、タラコに納豆を組み合わせたメニューがあり、これが案外シックリくるもので、女性客に人気を博している。

でもちょっとだけ値段が高い。だいたい1200~1400円なので、これが980円位で抑えてくれたらありがたいんだよね。

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