巣鴨駅前の横町にあるとんかつ屋「とん平」は、昼時いつも賑わっている。
フロアーに給仕の女将さんはいるんだけど、なぜか厨房の揚げ場にいるご主人が、入店する客を的確な席に誘導する。
ロース、ヒレなど各種トンカツはどれをいただいても申し分なし。でもいつもいただいているのは「串かつ定食」1400円だ。これホントに旨いのよ。
とんかつ屋でも色々な衣のつけ方があるけど、ここは小麦粉、卵、小麦粉、卵の二度漬け。確か高田馬場の「とん太」も同様であったと記憶している。これにより、衣の割れを防ぎ、具の旨味を封じ込めているのだろう。
「串かつ」を客に提供するときは、串を抜き縦に半分にカット、その美しい断面に食欲がそそられる。串カツは一般的に玉ねぎが多いけど、ここは長ネギ、これがシットリとして実にいい。また肉はロースや肩ロースが主流の中、これは恐らくヒレ肉。これがことのほか柔らかくまるでクセがない。
サクッとシットリ、ソースもいいけど、醤油をちょい垂らしてもいける。これ病みつきの美味しさ、一度味わってもらいたいね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都豊島区巣鴨2-1-6森川第2ビル1階 電話03-3910-5385
【営業】11時30分~15時 17時30分~21時
【休日】日・第3土曜
【アクセス】JR山手線・都営三田線「巣鴨駅」から徒歩1分