夏の酷暑を心地よく過ごすスタミナランチ、新宿特集 カレー編


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やっぱ暑い夏を過ごすにはスパイス料理だね。スパイスをふんだんに使うインド、タイなどの熱帯地域の料理には、それなりに理由がある。特にカレー粉には発汗を促す辛味の唐辛子や胡椒、ショウガ。殺菌作用があり肝機能を高めるターメリック。胃腸の調子を促すクミンやコリアンダー、クローブなど、スパイスには体の機能を補ういろんな効果がある。

日本初の伝統のインドカレー「中村屋manna」

カレーといったら東口の「新宿中村屋」は外せない。最近「新宿中村屋ビル」が3年振りにリニューアルオープンした。地下2階に「manna」と店名が変更して、「中村屋」名物「純印度式カリー」1500円が食べられる。

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※純インド式カリー

昭和2年に誕生した骨付きチキンのインドカレーは、一見マイルドな風情を装いながら、頬張ると旨味豊かで様々なスパイスの風味が押し寄せ、辛味もほどほどに刺激的だ。これはいついただいても大満足の逸品。

体が元気になるインドカレー「草枕」

3丁目にある体にやさいしインド風カレー「草枕」もいい。これは辛さ5番にした「なすチキン」850円だ。

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※なすチキン5番

ソースはたっぷりの玉ねぎが使われているけど、嫌味な甘さは一切ない。一口いただくとカルダモンやコリアンターの風味が心地よく、どこか浅草「夢屋」、高田馬場「夢民」、神田「葡萄舎」に似た味わいを感じる。旨味は浅いが、これがいい。素材とスパイスを楽しむ、といったカレーで、インドカレーを方々食べまくってきたマニアが、最後にたどり着く一つの境地の味わいといってもいい。

女優、杉本彩さんのカレーライス「curry&wine KOUME」

女優、杉本彩さんプロデュースの四谷荒木町にある「KOUME」の「野菜たっぷりこうめカレー」も美味しいね。

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※野菜たっぷりこうめカレー

微かな甘みのある野菜スープと野菜の3点盛りが最初に登場、どれもいい味。そしてメインの「野菜たっぷりこうめカレー」を頬張ると思わず「旨い!」と唸ってしまう。野菜はパプリカ、スナップエンドウ、カブ、菜の花、赤カブ、ニンジン、ナスなど。素揚げにしているものや、茹でてからソテーしたもの、ちょっと塩が振ってあって、野菜本来の味が生きていて、食べれば食べるほどカレーの旨味が増してくる。スパイスはどれも突出せず、バランスよく、塩加減絶妙で、ほどよい酸味、奥深い旨みに彩られている。

だいたい野菜だけのカレーって、パワーとエッジが効いてないものが多くて途中で飽きてくるんだけど、これは別物だ。

辛さ自由自在、トッピングも豊富な「きんもち」

西新宿「きんもち」は野菜もちょいと補給できるスパイシーカレーだ。これは「チキンカレー+トマト+ほうれん草+辛さ5倍」820円だ。

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※チキンカレー+トマト+ほうれん草

スパイスはどの香辛料も突出せず穏やかなで実に旨い。サラサラのソース、塩加減は絶妙で心地よい。若干酸味が立っていて、これを少し隠してくれたらもっと惹きつけられる味わいになるはず。「夢民」インスパイアとして何店舗か各地域にカレー専門店があるけど、この店が一番ではないだろうか。

北インド、南インドカレーが盛りだくさん「メロスト」

北、南インドカレーが楽しめる3丁目の「メロスト」もいい。

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※マトンカレー

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※ドーサとサンバル

ハーブの風味豊かな「マトンカレー」や、ドーサ(豆の粉と米粉で作ったクレープのようなもの)をココナッツチャトに浸してパクリ、合間にサンバル(豆、ジャガイモなどと野菜の入ったちょっと酸味のあるカレースープ)をいただいて、萎えた胃袋がリセットされる。

ムットおじさんがこしらえる南インドカレー「ムット」

西口の「ムット」は需要に答えて北インドカレーも提供しているけど、基本は南インドカレーだ。お勧めは「ベジタリアンミールスセット」1650円。

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※ベジタリアンミールスセット

手前がジャガイモのポリアル」、時計回りに「自家製ヨーグルト」、「サンバル」、ライスの上に「プーリー」と「パパドゥ」、「ラッサム」(酸味のあるスパイススープ)、「ワダ」(豆の粉を練って油で揚げた甘くないドーナツ)そして真ん中が「ココナッツチャトニ」だ。単品づつ味わったあとは、全てをごちゃまぜにして食らいつくのがいい。どれも体が癒される優しい味わいだ。

南インド、オリジナルカレーどれも旨し「コチンニヴァース」

「新宿中央公園」に近い住宅街の中にポツンと佇む「コチンニヴァース」もいい。どこか洋食屋にみえるけど、南インド出身の男性2人が料理を作り、日本人のお姉さんがフロアーを仕切っている。ディナーで撮った写真が見つからなくて載せられないけど、「チェティナードチキン」(チェティナードは南インドの地名)独特な風味と奥深い旨みに彩られた逸品。「キーマニルギリ」(ニルギリは紅茶の茶葉で有名。これは南インドの地方名)ホウレン草とキーマのカレーなど夜は色々な南インド料理とオリジナルカレー料理が味わえる。

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※エッグキーマ

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ご覧のものはランチの「エッグキーマ」980円、これメチャメチャ旨い! パラパラなインディカ米の上に鶏ひき肉のキーマカレーとその上に目玉焼き、ドライでちょっとウェッティなキーマの旨味とほどよい辛味、最初はそのままいただいて、次に玉子の黄身を崩して味わうとちょっとマイルドになってさらに旨い。量が少ないように見えるけど結構なボリュームがある。どこか浅草「夢屋」の「キーマカレー」にも似ている。

お蕎麦屋さんのカレーもいいね「近江屋」

ちょっと外れるけど同じ新宿区ということで、新大久保駅前にあるお蕎麦屋さん「近江屋」の「カレーせいろそば」もいい。

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※カレーせいろそば

オーソドックスな味わいだけど、ちょっと濃口なカレー汁に蕎麦を浸してズルズルすすると旨いのよ。途中、蕎麦湯でちょい薄めて、一味をたっぷりかけてすするとまたいいね。最後に蕎麦湯をさらに足して飲み干してしまえば元気百倍。

シャープな味わい極辛のインド風カレー「横浜ボンベイ」

ここも新宿といっても高田馬場だけど「横浜ボンベイ」の「カシミールカレー」と「薬膳カレー」はメチャ刺激的で、体に効きまくる感じ。

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※カシミールカレー

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※薬膳カレー

強烈な辛さとスパイスの渾然とした風味、食欲が萎えていても、一口味わったらスプーンが止まらない美味しさ、汗がドバっと吹き出して爽快になること間違いなし。

ラーメン専門店のインドラーメン「蒙古タンメン中本」

イレギュラーだけど、西口の「蒙古タンメン中本」の「インドラーメン」も面白いぞ。

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※インドラーメン醤油味

醤油、味噌、北極の3種類のスープからチョイスできる。ご覧のものは醤油味。スープに蒙古タンメンの野菜だけを載せて、茹で玉子をあしらい、その横にちょっと辛口で濃厚なカレーあんがかかったものだ。最初はカレー風味のラーメンなんだけど、食べ進むうちに、中本独特な味噌ラーメン風に変貌する味わいだ。ドバドバ汗をかきたいなら、北極味をおすすめする。

※新宿特集スタミナランチ、次回はニラレバだね。つづく。


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