上板橋「魂の中華そば」めちゃ旨ラーメン


ラーメン屋を開業するという人から、試食してくれないかと依頼があった。

仕事柄この手の話はよくあるのだが、だいたい悲しい気分に陥り、どうアドバイスしていいのか途方にくれることがしばしば。ところが試作した醤油ラーメンのスープを一口すすったとき、あまりの美味しさにあっという間に完食してしまった。

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「こんなに美味しいラーメンここ最近出合ったことがないよ」 「いやー、有難うございます」

実は彼、15年ほど前に羽田空港で声をかけてくれた人なのだ。当時僕は『週刊朝日』のグラビアでラーメン記事を連載していた頃で、彼はその読者。彼はステージミュージシャンを生業にしていて、その巡業の途中に僕を見かけて話しかけてきた、という経緯。今は実家の家業継ぎ、売上を3倍ほどに伸ばし、余裕が出てきたので、前からの念願だったラーメン屋を開業するために試行錯誤し昨年の12月中旬にオープンした。

開店当初は、短時間でスープが抽出できる圧力鍋を使っていたが、乳化し過ぎてしまい、試作とは少々異なるスープに頭を悩ませていたようだ。やはり初心に帰ろうと時間をかけてスープを炊くことに専念。ガラのほか、乾物を時間差でスープをあわせ、完成したのがご覧のラーメン。4月29日内装工事も含めて、リニューアルオープンした。

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前はバラ肉の焼豚だったが肩ロース肉に変更し、半身の固茹で玉子を付けた。スープの旨みを損なわずに油脂分が控えめの極上スープ。乾物が仄かに香るガラの奥深い旨味とコク、それでいてスッキリとした味わいで、これ実に旨し。

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またつけ麺は当初、「荻窪丸長」に極めて近かったが、意識はしていないのだろうが、今は亡き中野のつけ麺の名店「栄楽」をホウフツとさせるものに似てきたのが不思議、これも旨い。

今はスペースがなくて難しいが、ゆくゆくは自家製麺をこしらえようと頑張っている。もうこそうなれば完璧だろう。


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