冷やし中華って食べ物はどの店へいっても似たり寄ったり。
「冷やしでどこかおいしい店知らない?」
ってよく聞かれるんだけど、正直返答に困ってしまう。
「チェーン店の『福しん』で十分美味しいとおもうけど」
といつもこればかり。
冷やし中華は味はともかくとして、ビジュアルって大事だと思う。神保町の「揚子江菜館」の冷やしは元祖と言われていて、その美しさは他の追随を許さない。見ているだけで食欲がそそられる。でもタレがかなり甘口。
神楽坂「龍朋」は「揚子江菜館」の繊細なものとは違い、迫力の絵姿だ。厚い短冊の焼豚、一反木綿のような薄焼き玉子、そして硬質な麺。タレはどこの中華屋と遜色なく、ちょい甘めで酸味はほどほど。
とにかくここの「冷やし中華」850円は、食べるのにアゴが疲れる、でもこれがいい。
ちょい固めの焼豚、
片栗粉を入れて焼き上げた薄焼き玉子も適度な歯ごたえ、
ツルツルシコシコにの麺など、ちょい歯の弱い人には不向きか。でもクセにさせられる味わいだね。
この店は具だくさんの「チャーハン」、変わり種の「東京ラーメン」、独特な味わいの「麻婆豆腐」など、面白い。これからの時期はやっぱ冷やし中華だね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区矢来町123第一矢来ビル地下1階 電話03-3267-6917
【営業11時~23時 土11時~22時
【休日】日
【アクセス】地下鉄東西線「神楽坂駅」2番出口から歩1分弱