タンメンでたまに行く店は、東中野「十番」、西荻窪「はつね」、木場「来来軒」、飯田橋「おけ以」、銀座「三原」、そしてこの「大宝」だ。
この日は目黒で打ち合わせ、体の調子がタンメンだったので近所の「大宝」を思い出し、5年ぶりに訪れた。
店内は左手にL字のカウンター9席に4人テーブル席が2卓といったスペース。厨房はご夫婦、フロアーにお姉さん一人。
「タンメンと餃子お願いします」
注文が入ると「バシ、バシ」っと包丁でニンニクを叩き潰す音。それを野菜と一緒に炒めるのだ、フレッシュだね。
ほどよく炒めたら麺の上に野菜とスープが注がれ登場するのが迫力の「タンメン」850円。
スープは柔らかなニンニクの風味、ちょい塩気が強く旨味もビシっと効いている。タップリのシャキシャキの野菜、平打ちの太麺は歯ごたえがしっかりしていて旨い。
東中野「十番」、西荻窪「はつね」、木場「来来軒」、飯田橋「おけ以」は優しい味わいだが、ここのタンメンはちょい力強い味わい、銀座の「三原」にやや共通する。
「餃子」650円はちょい割高感がある。相場から200円ほど高いかな。
皮はパリっと平たい形状で、噛みしめると餃子というよりはどこかお好み焼きやタコ焼きの風味を感じる。
卓上のラー油が優れもので、香り辛味がシャープ、この餃子にピッタリで、タンメンに入れても旨い。「モヤシ麺」も人気で、たしかタンメンより細麺を使っているんじゃないかな。
いずれにしても美味しいタンメンだ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都港区南麻布2–7–23 電話03–3452–5625
【営業】12時~14時 20時~22時
【休日】土・日・祝
【アクセス】地下鉄南北線「白金高輪駅」4番出口から徒歩6分