スパイスのストックが足りなくなると訪れるのは上野の「アメ横センタービル」の「大津屋」か「新井商店」だ。スパイスはもちろん、東南アジアのハーブ類、カレーリーフやバナナリーフ、青い未熟のバナナなど、ありとあらゆるものが揃っている。
時間がないときは新大久保駅前、高田馬場へ抜ける横丁にあるアジアンエスニック街で簡易なスパイスを購入する。
ここはトルコ、インド、ネパール、中央アジアの巣窟で、その様相はもはや日本じゃない。
主に行く店は「ソルティーカージャガル」(店内にネパール食堂がある)か「グリーンナスコ」。このグリーンナスコに併設する「ナスコフードコート」が面白い。
店内に入ると適当な内装で、どこの国かわからないけど、ムスリムの格好をした店員ばかり。
メニューはビリヤニとクスクスのみ。具のチキンやマトンでバリエーションを出している。
この日は連れと一緒だったので「チキンビリヤニ」800円と「チキンクスクス」800円をオーダー。
ライトイエローに佇むインディカライス。一口味わうと、旨味軽やかで実に美味。
中からは骨付きのチキン。旨味がライスに移っているのでチキンはやや味が抜けている。ライタをかけてまたパクリ。食欲が加速する。
チキンクスクスはなんだか豪華。ナスやニンジンなど大ぶりなたっぷり野菜、どこか北海道のスープカレーをホウフツ。
シットリとしたクスクスはほどよい旨味、傍らの器にあるカレー風味のスープに浸して食べるといいね。これなんかサンバルに似ている。
「このクスクス、パリのモロッコ人の食堂で食べた味と一緒だわ」
とのこと。ビリヤニは現地で食べているけど、ボクはモロッコもフランスも行ったことがないので、へ~、そうなのかと納得した。
〈店舗データ〉
【住所】東京都新宿区百人町2–10–8新大久保イニシャルビルANNEX1階 電話080–4086–8631
【営業】12時~23時
【休日】無休
【アクセス】JR新大久保駅から徒歩2分