恵比寿「前川」小洒落た恵比寿に似つかわしくない燻銀の中華屋。


恵比寿に来ても小洒落た店にはまず入らない。スパゲティなら「アンクルトム」、定食なら「こづち」、閉店したけど味噌ラーメンなら「ラーメン山田」だった。そういえば駅前にドライカレーの「ストック」もあったね。ちょい高めだけど洋食の「キッチンボン」にお邪魔するぐらいで、ようは浮足立った店がどうにも性に合わないのだ。とは言っても30代の頃は「ZESTキャンティーナ」なんかに行ってそれなりに気取って酒を飲んでいた時期もあった。今では居酒屋は老舗の「さいき」にホントにたまに行くぐらい。

「ありゃ~、ずいぶんと古めかしい中華屋だな…」

恵比寿駅東口、広尾側の渋谷川につながる通りに渋い中華屋を見つけた。遠目に眺めていると次から次へと客が暖簾をくぐって行く。藍染の暖簾に白文字がカッコいい、なんだか客を引き込むG(引力)がある。

「こりゃ入るっきゃないな」

店内は、ヘの字のカウンター9席。老夫婦で切り盛りされている。メニューを眺めるが決まらない、なんとラーメンが430円とは驚きだ。表に「札幌ラーメン」と書いてあったことを思い出す。

「バターラーメンと餃子下さい」

「はい、バターと餃子です」

周りの客は中華丼、天津麺、ラーメン、五目ソバなど。

「バターラーメン」620円は、モヤシ、玉ねぎ、挽肉、メンマ、焼豚、バター。スープをすするとちょい塩辛い、軽い旨味、美味しいな~。これ塩ラーメンだね。

札幌ラーメンらしくやや硬質な黄色い中太麺。これがいつまでも伸びないのだ。焼豚は小さいけどしっかり下味が入っている。

バターがほどよく溶けてくると、円やかに旨味が充実してくる。

「餃子」430円は野菜が多めで下味は入っているけどタレにしっかりつけた方が美味しい。特別感はないけど、店の古びた風情と相まって質素ながら飽きのこない味わいにしみじみとしてくる。

いい店見つけた。ここのメニューすべて食べつくさなきゃ。

〈店舗データ〉

【住所】東京都渋谷区恵比寿1-22-10 電話03-3442-6063

【営業】11時~14時

【休日】日・祝日

【アクセス】JR山手線「恵比寿駅」東口から徒歩4分


「恵比寿「前川」小洒落た恵比寿に似つかわしくない燻銀の中華屋。」への1件のフィードバック

  1. 今月28日(土)で閉店されるそうですよhttps://blog.goo.ne.jp/nobanonch/e/fd9fad2c8cf4bfdbe828921e66e842c7

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA