大山「彦」酒、肴、なにをいただいても大満足。アットホームな店の風情、居心地のよい地元に愛される焼き鳥屋。


東武東上線「大山駅」から川越街道へつながる「ハッピーロード商店街」は、テレビの情報・バラエティ番組によく登場する商店街として名を馳せている。その途中の左手角をちょいと入ると、旨い焼き鳥で密かに人気を博している「彦」が現れる。駅から5分といったところだろうか。

L字のカウンター10席、その奥の座敷は4人席のテーブルが3卓と、ちょいとした宴会もできるスペースもある。


お勧めは当然焼き鳥各種。正肉(ネギ間)、

レバー、だんご(つくね)など、

どれをいただいても納得だが、中でも「皮」はクリスピーで極めて香ばしく、下に敷かれた白髪ねぎと共に味わえば酒がすすむ。タレは嫌味な甘さを抑えたキリっとした旨味、酒飲みにはたまらない塩梅だ。


一般的に焼き鳥屋の多くは「玉子」(うずら)を結構なおざりにしていることが多く、適当に焼かれて、味わいがなく、水っもい店もあったりするが、「彦」の「玉子」は実に気合が入っている。注文してからおよそ15分、玉子の表面にタレが香ばしくコーティングされ、頬張れば熱々でホクホクだ。

また焼き鳥に使われている振り塩は、石川県能登産の「珠洲の海」という塩を取り寄せ、水分を若干含んでいるので、鍋で空炒りした後に、ミルでパウダー状にしてから使用しているこだわりだ。


「炭はねやはり火力が違うんですよ、特に備長炭は鶏の脂が落ちても燃えることがないので、いたずらに焼き鳥を焦がさなくてすむんです」
と店主の森田吉彦氏。開店して25年を迎える。客層はサラリーマンや住人、家族連れ、近隣に大学病院があるので、その先生や看護師の人々でいつも賑わっている。

日本酒は、新潟村上の「宮尾酒造」の「〆張鶴」、岐阜県多治見の三千盛酒造のその名を冠した「三千盛」や福井県の「黒龍酒造」の銘酒「黒龍」などなど、数多くをそろえている。 焼き鳥以外の旬の食材を生かしたメニューも豊富で、いつ訪れても飽きることのないメニュー構成。

ちょいと小腹が空いたら、茶漬け、おにぎり、そばうどんとこれまた豊富で、特に「鶏のそぼろ丼」500円は秀逸、サッパリとしながら深い旨味、ウズラの黄身をほぐしていただけば、二度美味しくいただけるのだ。

なにはともあれ、遠方の方もちょいと旅人気分で「彦」を訪ねてもらいたい。店主はじめ、可愛い従業員の娘さんたちも愛嬌よく屈託がない。旨い肴、旨い酒、朗らかな店内で、心地よく酔いしれよう。焼き物は1串、160~200円といったところだ。
〈店舗データ〉
【住所】東京都板橋区大山町285 電話0335964880

【営業】17時~24時
【休日】日・祝
【アクセス】東武東上線「大山駅」南口から徒歩5分


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