鶯谷「ビクトリア」住宅街にひっそりと佇む、隠れ家的洋食


JR鶯谷駅北口から、言問通りを越えて尾竹橋通りをちょいと進むと、右手に「根岸小学校」、その角を右折し、15メートルほど行った先に、こぢんまりと佇む下町の洋食屋「ビクトリア」が現れる。

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創業は昭和27年。二代目主人大原俊一氏と奥さんで切り盛りする店内は、カウンター4席、テーブル18席ほどで、昼時はいつもサラリマンやOLで満杯だ。

僕は若いころ、この界隈に住んでいたことがある。当時「ビクトリア」を認識していたものの、いつもお金がなく、小銭があったとしてもほとんど酒に消えていた。一昔前、この界隈が懐かしくなり徘徊していて、

「あっ、この洋食屋さん記憶にあるな」

と、ふらっと入店したのが始まりだった。

一通りいただいたが、どれも文句なしの味わい。特に「ヒレ肉の生姜焼き」をお勧めする。当然ロースもあるが、ヒレの生姜焼きは洋食屋で見かけたことがない。ヒレというと脂身がなく、どこか淡白で面白みに欠ける食材だが「ビクトリア」には胃袋を唸らせる技がある。

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嫌味な甘さを省いた生姜醤油のタレの潔い味わいに、脂身の心地よさを錯覚させるような肉のほどよい歯ごたえ、ご飯がすすむこと間違いなしだ。またハンバーグ、カニコロッケ、エビフライなども実にうまい。夜はワインを数多く取り揃え、自家製のピザや洋食の単品をつまみに楽しいひと時が過ごせる。

主人は音楽好きで、若いころはジャズ喫茶、クラブに入り浸り、自らもフルートをたしなむ人である。よってBGMはいつもジャズが流れている。また芸能人数多く訪れるようで、店内にはそんな記念写真がデコレートされている。


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