この店に出合ったのは、関内「伊勢佐木モール」に「横濱カレーミュージアム」が開館してボクが名誉館長に就任した頃だった。ミュージアムの裏手に発見し、その美味しさに魅了された。
諸事情で3年ほど前にこの場所に移転してから、今回初めて訪れた。
店内は左右にカウンター12席、居心地のいいスペース感だ。メニューはビーフ、チキン、ハンバーグ、メンチカツ、カツ、チキンカツ、煮込みハンバーグ、野菜など、その他トッピングもある。
この日は「メンチカツカレー・ビーフ乗せ」1050円をオーダー。自家製のメンチカツを油でじっくり上げ登場したのがご覧のもの。
食欲がそそられる美しいデコレーション。奥に茹で野菜に半身の茹で玉子、ライスの上に丸いメンチの横に厚切りのビーフが3個ほど。やや褐色のカレーはほどよくトロトロ、一口。
「あ~、相変わらず美味しいね」
ほどよくスパイシーでビーフの旨味が溶け込んだ奥深い味わい。昔々御茶ノ水の駅そばにあった「インデラ舟」(後にビターという店名に変更)によく似た風情、あの店もよく通ったものだ。
メンチはふっくら熱々でちょいジューシー、
ビーフは柔らかでまるでビーフシチューのよう食感、どれも実に旨い。
「お近くですか?」と女将さん。
「新宿です」
「あら遠いところから」
「前に横濱カレーミュジアムの時に名誉館長やっていた小野です」
「あ~、その折はお世話になりました。お痩せになりました?」
「ご無沙汰しています。そうなんですよ、キャベツ食って8キロほど痩せました」
名刺交換をすると女将さんの名前は藤原好子さん、ボクも記憶が曖昧で彼女の顔も薄ら覚え。いずれにしても洋食スタイルの極めて完成度の高いカレーライスに大満足。
「美味しかったですごちそうさまでした」
「いえいえ、またいらして下さい」
ちょっと遠出だけど、昔のメニューになかったキーマカレーを食べに再訪だ。
〈店舗データ〉
【住所】神奈川県横浜市中区曙町2–28 電話045–251–0505
【営業】11時~20時
【休日】不定休
【アクセス】横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町」6b出口から徒歩4分