新宿「若月」新宿「思い出横丁」(通称しよんべん横丁)の老舗のラーメン屋が閉店しちゃったよ。


飲み友の塚ちゃんから「若月が閉店したみたいですよ」とメールをもらう。たまたま新宿にいて、店の前を通ったら閉店の張り紙。

「ありゃりゃ」

神保町の「さぶちゃん」もそうだけど、ここも学生の頃から世話になっていたラーメン屋。何回か取材もさせてもらって、半年に一回ほどお邪魔していた店。

ラーメン、

餃子、焼きそばが素朴で旨かった。

学生の頃、この「思い出横丁」でいつも飲んだくれていて、ちょっと尾籠(ビロウ)な話で恐縮だけど、「若月」の前で寝込んでそのまま嘔吐。なんてことがあって、いつかホントの事を打ち明けて、謝罪しようと思っていたけど、結局オジちゃんには言わずじまいになってしまった。

後継はいない様子で、体でも壊したのか、不動産のトラブルか。まったくわからない。

後でわかったけど、昨年の9月ごろケガで臨時休業していたらしい。

 以下は昔取材したときの記事だ。

かつて荒川区で店を営んでいた店主の姉が、戦火で焼け出され、新宿に住んでいた叔父を頼って移り、新たに店を構えたのは昭和 23年頃。ラーメンを提供し始めたのは昭和29年からだそうだ。「若月」のラーメンは、 昨今の奇を衒ったようなダブル、トリプルスープなんて小賢しいものではない。豚ガラ、煮干などから抽出した若干濃い口の醤油スープに、歯ごたえのしっかりした自家製の平打ちの縮れ太麺がよく馴染む。メンマ、焼き豚など、どれもシンプルで、何回いただいても飽きのこない美味しさだ。 それも480円とは頭が下がる。また400円の焼きそばも人気メニューで、廉価とは思えない味わいに痛み入る。

「昔に比べるとんみんな大人しい酔っ払いになったね。昔は客同士のケンカや、ラーメンを食べながら寝ちゃって丼に頭をつっこむ人、椅子から転げ落ちる人とか、いろんなお客さんいたけど、今はせいぜい仲間うちの言い合いぐらい、お店をやる分には楽だけど、なんていうか、ちょっと寂しい気がするね」

呑兵衛がたむろする新宿の名所「しょんべん横丁」。戦後間もない頃から、その移り変わりを見てきた主人の言葉に歴史がある。 あまり大きな声じゃ言えないけど、学生の頃この界隈の店に酔っぱらって色々と迷惑をかけてしまった。


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